人気ブログランキング | 話題のタグを見る

美は1日にしてならず


by miliardaria
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

国立西洋美術館 『 ムンク展 』

国立西洋美術館 『 ムンク展 』_f0052756_18532733.jpg学生時代からの憧れ、ムンクの展覧会に行ってきました。
会場は、東京上野の国立西洋美術館。
年末平日の午後にも関わらずなかなかの盛況ぶりです。
今回は、《生命のフリーズ》と呼ばれる一連の作品を中心に、オスロ大学講堂の壁画や個人住宅用の装飾絵画、チョコレート工場の食堂に飾られた絵等が紹介されています。



私のお目当て 『 生命のダンス 』。
国立西洋美術館 『 ムンク展 』_f0052756_1964390.jpg

実物は、画集でみるよりも紫が強く、彩度が高い印象でした。
左右の白と黒の女性と中央のカップルの解釈が有名ですが、実際に見るとバックでダンスしている人たちが躍動感にあふれているのにびっくり。
展覧会全体を通じて、ムンクの絵の上手さを痛感しました。世界的に有名な画家なので当たり前ですがw

今回の展覧会での注目は、『公園で愛を交わす男女』。公園のベンチで抱き合う男女がぐるりと描かれている絵ですが、白夜の鮮やかな美しい色彩、しっかり抱き合う何組ものカップルの丸いフォルムがとても美しい絵でとっても気に入りました。
しかし・・・これは、ムンクの友人マックス・リンデが子供部屋に飾るためにムンクに依頼して描かれた絵ですが、子供部屋にふさわしくないとして結局引き取り拒否されてしまったものです。
ムンクは実際に公園でデバガメまでして描いたそうですが、しかし確かになんで子供部屋にこのテーマ??

晩年のムンクの作品に、 『 太陽 』 という作品があります。
ムンクの作品の中で私が一番好きな作品です。
黄金に輝く日の出の太陽、『 生命のダンス 』 やムンクといえばの 『 叫び 』 ちゃんからは想像もつかない明い絵。子供の頃に家族の死を経験し、若い頃は死や不安にまつわる作品が多かったムンクですが、最後にたどり着いたのが明るく輝きながら昇る太陽=生命の賛美ということなんだそうです。
オスロ大学講堂の壁画なのでもちろん来ていませんが、映像で観ることが出来ます。

《 ムンク展 》
国立西洋美術館 1月6日(日)まで。
by miliardaria | 2008-01-04 14:54